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発露。
日々感じたことをありのままに。 気ままに送る日記的不定形メモ。 漫画について語ったり萌を語ったり。
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今月号のアフタなにっ!?
萌殺す気か!!!!
榛名ぁぁぁああっ!!!!!

って感じでした。でアベハル。







あの時のオレにもっと余裕があったら今は別の未来だったのだろうか。






パアンッ、と乾いたミットの音が響く。オレの投げた白球は町田センパイのミットにおさまった。よしっ、と言いながら軽く立ち上がり、町田センパイからボールが返ってくる。パンッと音をたてて受けとめ、自分の手のなかのボールを見つめた。

「榛名っ?」

名前を呼ばれ次の一球を促された。

「はいっ」

今の部活は本当に楽しい。
はじめのうちに衝突はあったし、もとからレベルが飛び抜けていたというわけでもないが、楽しくやれているんだから文句はない。
ある意味『部活』は憧れでもあったから、こうしていられるのが幸せだ。
もう一球、一度手のなかで感触を確かめて全力投球した。力を抑えることはしなかった。衝動的な全力投球だ。
そうだ。
一つ欲張りをいうなら、全力投球できるミットが欲しい。本気で投げた球をひるまずに受けてくれるミットが。

「っ…!」

ボールは町田センパイの出したミットをはじいて後ろにとんでいった。その光景にかつて所属していたシニア時代を思い出す。
そうだ。あいつは意地で避けなかったのか避けられなかったのか身体で受けとめてたっけ。
それでもオレの球を受けようとする真摯なミットが好きだった。いや、真摯というよりももっと野性的で、挑戦的な。

「すんませんっ」

町田センパイがボールを拾ったところで声をかけた。

「今日はもうやめな。」

「え…」

しまった、と一瞬思いはしたが今日はどうも集中できそうにない。タカヤが頭にちらつく。

「わりぃな、俺、ちゃんと受けらんなくて」

心をみすかされてしまったみたいで胸がぎゅぅ、としぼられる感じがした。

「いや、オレもすんません。集中できてなくて…今日は投げ込みは終わりっすねっ」

軽口をたたくようにして、その場をながす。町田センパイには失礼なことしてるな、って自覚はあったけどなんとかするすべなんて知らなかった。


結局自分の中でなにかがぐるぐるとして集中できなかったな。
部活が終わった帰り道、そんなことを考えていた。
タカヤ、どうしてんだろ。
あの浦総との試合のときタカヤはタカヤの仲間といた。新しいピッチとも組んでるし、オレのキャッチじゃないのはわかってた。だけど、気に入らなかった。
なんで、オレのキャッチじゃないんだ。


そのときオレは自分が思ってる以上にタカヤのミットを欲しているのに気付いて愕然としたのだった。
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