発露。
日々感じたことをありのままに。
気ままに送る日記的不定形メモ。
漫画について語ったり萌を語ったり。
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「…はっ、あ……」
ぎしりと身体の軋む音が、耳の奥の方で聞こえた。
視界には見慣れた薄汚れた天井。そして、普段はそこで食事をしている机の端がちらつく。
ぐっと腰を進められ、身体を預けた細い長椅子から頭が落ちかけた。すんでのところで腕を引かれ、さらに股の間に他人を感じることとなる。
「つっ!」
思わず呻くと「大丈夫か?」と髪に触れられ、その隈の濃く残る顔を殴りつけたい思いに駆られる。
「貴様…どういう、……りょ、けんだ…」
顎を引き、自分を貫く男を見据える。
「ここは物を食う場、だ」
腹立たしい。
この私を組み伏すなど。自分勝手に欲を押し付けて。好きにされるなど屈辱だ。
目を細め、馬鹿にしたように鼻で笑えば、節のはっきりとした右手の中指を、少し上唇の薄い口に含んだ。
ぴちゃ、と奴の唾液が口の中で音を立てた。そのままその無骨な指は私の胸の頂へと肌を伝う。
「おう」
今更聞こえた返事をどう捉えろと言うのか。ただ、くるりと突起をなぞる指に、悔しくも身体が震えた。
奴は気をよくしたのか、ぺろりと舌を出し、唇を舐めた。
「食事、だろ?」
そのまま唇を貪られ、がつがつと腰を揺すられた。
腰骨が痛い。硬い椅子に擦られる背中も、無理に受け入れさせられている後孔も。
だが、奥の方にじんわり痺れたような感覚が広がるのも現実だった。
「あっ…ん、ぁあ」
落ちそうに不安定に揺すられる身体を支えようと、痛みを快感を逃そうと、背中にまわした腕で、爪をたてた。ぎり、と肉の感触がした。
瞬間、眉間に刻まれた皺。だのに、文次郎は嬉しそうに笑う。
「お前もたんと味わえよ」
随分と親父くさいことを言うな、とおかしくなって私も笑った。
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