忍者ブログ
<< 2024/11 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30  >>
発露。
日々感じたことをありのままに。 気ままに送る日記的不定形メモ。 漫画について語ったり萌を語ったり。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。




「…はっ、あ……」


ぎしりと身体の軋む音が、耳の奥の方で聞こえた。
視界には見慣れた薄汚れた天井。そして、普段はそこで食事をしている机の端がちらつく。

ぐっと腰を進められ、身体を預けた細い長椅子から頭が落ちかけた。すんでのところで腕を引かれ、さらに股の間に他人を感じることとなる。

「つっ!」

思わず呻くと「大丈夫か?」と髪に触れられ、その隈の濃く残る顔を殴りつけたい思いに駆られる。

「貴様…どういう、……りょ、けんだ…」

顎を引き、自分を貫く男を見据える。

「ここは物を食う場、だ」

腹立たしい。
この私を組み伏すなど。自分勝手に欲を押し付けて。好きにされるなど屈辱だ。
目を細め、馬鹿にしたように鼻で笑えば、節のはっきりとした右手の中指を、少し上唇の薄い口に含んだ。
ぴちゃ、と奴の唾液が口の中で音を立てた。そのままその無骨な指は私の胸の頂へと肌を伝う。

「おう」

今更聞こえた返事をどう捉えろと言うのか。ただ、くるりと突起をなぞる指に、悔しくも身体が震えた。

奴は気をよくしたのか、ぺろりと舌を出し、唇を舐めた。

「食事、だろ?」

そのまま唇を貪られ、がつがつと腰を揺すられた。
腰骨が痛い。硬い椅子に擦られる背中も、無理に受け入れさせられている後孔も。
だが、奥の方にじんわり痺れたような感覚が広がるのも現実だった。

「あっ…ん、ぁあ」

落ちそうに不安定に揺すられる身体を支えようと、痛みを快感を逃そうと、背中にまわした腕で、爪をたてた。ぎり、と肉の感触がした。
瞬間、眉間に刻まれた皺。だのに、文次郎は嬉しそうに笑う。

「お前もたんと味わえよ」

随分と親父くさいことを言うな、とおかしくなって私も笑った。
PR
NAME
TITLE
COLOR
MAIL
URL
COMMENT
PASS   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
忍者ブログ [PR]