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発露。
日々感じたことをありのままに。 気ままに送る日記的不定形メモ。 漫画について語ったり萌を語ったり。
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文仙












異様なほど静かな廊下を歩く。
何事かあっただろうか。だが、俺が何事も感じていないのにそれはないだろう。
いろいろ歩いて仙蔵を探した。
作法の穴掘り小僧の生み出す穴による迷惑と無駄な予算の使われ方について一言申すつもりだった。

医務室に立ち寄る。

「伊作。仙蔵見なかったか?」



扉を開ける。

中にいた伊作が信じられないという表情で見ていた。
なんだ?何が言いたい?


「お前ってやつは…」



こいつにお前なんて呼ばれるのは珍しい。
特段怒らせることをした覚えもないので不快そうな顔でみかえす。

「それより仙蔵は」
「仙蔵なら死んだよ」


被せるように伊作が答えた。


「は?」



理解できない言葉を聞いた気がする。
伊作の顔に表情はなかった。

「仙蔵は死んだ」


じっと伊作が見つめる先に目をやると仙蔵が横たわっていた。
何故扉を開けた瞬間に気づかなかったのだろう。

「寝てんのかよ。おい仙蔵」


どうせふざけてやがるにきまってるこいつら。そう思って仙蔵に呼びかける。

「死んだって言ってるだろう!」


声を荒げた伊作に不覚にも少しだけびびった。空気の振動が伝わった。

ただ奴は少しおかしくなったようだ。

伊作が先程から繰り返す「仙蔵は死んだ」。そんなのおかしい。

だって仙蔵は今この目の前で息をしているのだから。

「何言ってんだ。生きてるだろうが」


呆れたようにそういえば睨まれた。


「用があるんだよ。早く起こしてくれ」

様子が変な伊作に苛立ちながら言う。
伊作ははぁ、とため息をついて下を向いた。


「仙蔵は死んだよ。この世界で終わりを迎えたんだ」
肩から流れる黒髪を撫でながら伊作は言葉を紡いだ。
気がつけば、いつの間にか医務室はなにもないがらんどうな部屋に変わっていた。

「再び息をする方法はだだ一つだった。だけどそれももう叶わない」



伊作の眉間に皺がよる。

ぽたりと涙が仙蔵の目尻に落ちて伝い、まるで仙蔵が泣いているようだった。


「君が殺したんだ」




頭のおかしい伊作が何かほざいている。
苛々とした感情が沸き立ち、床の上布団に横たわっている仙蔵を蹴りあげてみた。
ゆらっと衝撃で身体は揺らいだが仙蔵はうんともすんとも言わなかった。
いつもの悪態はどうした?

ぎしりぎしりと天井の軋む音がする。

ふと気がつけば水の中にいた。


こぽりと仙蔵の口から空気が零れた。

「生きてる」と言おうとしたら口内に水が侵入し、同じようにこぽりと空気が零れた。


伊作は水の中確かな声で言った。




「必要なのは君の愛だった」
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留伊


















「あ、痛い」




僕はどうやら道に転がる飴玉に躓いたようだった。

甘いはずのそれは何故か苦い匂いがした気がする。
ころりと転がる飴玉はそのくせまるくなくて不整形。


「僕達みたい」

と振り返って笑ったら留三郎が渋い顔をしていた。
http://85.xmbs.jp/utis/
【確かに恋だった】様のお題

切ない恋心5題の1

文仙です。
















その感情を自覚したのはほんのつい先刻。




私の生まれて初めての恋心というものは存在を認められた瞬間に死んでしまった。


「よりにもよって…、な」

蘇る情景。


誰よりも見慣れた男と後輩の姿。
何をしていたわけでもない。ただ会話をしていただけ。
それなのに私にはわかった。気づいてしまった。

「文次郎…お前は」


田村が好きなのか。



後輩を見遣るその瞳はただ信頼のおける後輩を見る目ではなく。
なんとも言えない恋慕の情が宿っているのを読み取れば、私の心臓をナニカが掴む。

思えばさっきからずっと鼓動が早い。
そのくせいつの間にか握った手の平は血液が遮断されているように冷たかった。

咄嗟に身を隠した木にもたれ、一つ息を吐いてからその場を後にした。

走ったせいではなく呼吸が乱れていた。
吸い込んだ息が吐けなくなる。胸が苦しい。


「…っ、はぁッ!」


噎せるように息を吐く。

胸はじりじりと爛れるような痛みを生じていた。

そこからは繰り返し。

先程の文次郎の視線が頭を離れない。

文次郎が田村に恋慕の情をよせている。
そのことを思うと息が上手く出来ない。

そこで理解した。




私は文次郎が好きなのだ。
最高だった!

今日が人生最後の日でもよかった。


仙蔵….愛してる^^

でも右後ろやかましすぎ^^
マナー守れし。
あともうちょっと^^


とりあえず一服^▽^


ケーキかわゆ…^▽^



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